太田裕子さんが、アクリルガッシュ画の個展を開いた。
これまで、彼女はずっと、布や刺繍の作品を発表してきた
この個展に当たって、はじめて本格的に絵の具で描きはじめたのだそうだ。
しかし、描きはじめたばかりのタッチとは思えない完成度に驚かされた。
微妙な色使い、下地の透けた味のある塗り。どれも達者で感心した。
布や刺繍の作品同様に、彼女の世界観から、自然と生まれてきた印象だ。
世界観さえしっかりしていれば、画材やタッチが違っても、何を描いたとしても、いい作品になる。その見本のような作品だった。
このタッチでさらに仕事が広がるだろう。
活躍に期待したい。
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太田裕子個展「骨董市 ひと、もの」
会期:2016年4月8日(金)-13日(水)
会場:OPAギャラリー
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太田裕子「イラストレーターズ通信」ページ