2018年5月30日水曜日

まんが「イラストレイコが通る」第1回 作:もりあやこ



イラストレーターを探すなら、日本最大のイラストレーター団体「イラストレーターズ通信」です。

※著作権は、作者のもりあやこが所有しています。著作権法で認められた例外を省き、無断使用を禁じます。

2018年5月29日火曜日

「どうしても著作権譲渡にして欲しい」と要望してくるクライアントに対し、イラストレーター側が出すべき条件の考察

「どうしても著作権譲渡にして欲しい」と要望してくるクライアントに対し、イラストレーター側が出すべき条件について、顧問弁護士に相談しつつ、私なりに考えてきました。

イラストレーターズ通信会員掲示板などで繰り返し書いてきた通り、著作権譲渡契約はイラストレーターにとって大きなリスクがあります。
「著作権は再譲渡が可能である」という点もその一つです。

企業がイラストレーターから著作権を買い取ったとします。しかしその企業にとってそのイラストレーションが不要になれば、著作権を他の企業に再販売(再譲渡)することも可能なのです。
そうなると、イラストレーターの知らないところに著作権が渡って、知らない広告に使われる可能性があります。
出版社に譲渡したつもりが、化粧品会社の広告に使われる可能性もゼロではないのです。

イラストレーターが競合他社で仕事をすることは、「バッティング」と呼ばれ、一般的に禁じられていることが多いです。
しかし、知らないところでイラストレーションの著作権が再譲渡されたら、知らない企業の知らない広告に使われて、イラストレーターの知らないところでバッティングが生じる可能性があるのです。
そうなるとイラストレーターは多額の賠償金を負わされかねません。

クライアントに求められるまま著作権を譲渡していると、イラストレーターは広告の仕事を安心して受けることが出来なくなっていくのです。
イラストレーターにとって、著作権譲渡で仕事を受けることは自身の未来を売っているようなものなのです。

こうした問題を防ぐために、どうすればよいか?
一番いいのは、著作権譲渡の仕事を受けないことです。
著作権譲渡を条件としてオファーがあっても、著作権譲渡にしないようクライアントを説得することです。誠実なクライアントであれば、大概の場合、著作権譲渡にならずとも、双方納得のいく条件で仕事は可能です。
実際に私のアドバイスを元に交渉した結果、著作権譲渡にならずに済んだ会員は沢山います。

しかし、どうしても著作権譲渡を希望されたらーー
何らかの事情で断れない案件であったとしたらーー

会員からは、そうしたケースの相談もきます。
どうしたらいいのか?
長年、私にとって大きな問題となっていました。
そんなある日、ふと、著作権譲渡を約束しながら「著作権の再譲渡を禁じる」+「著作物の利用できる業種を限定する」という契約をすれば、リスクを回避できるのではないか? というアイデアが浮かびました。

再譲渡できないので、著作権を買い取った企業が第三者に著作権を販売することは出来ません。
出版社に譲渡したつもりが、化粧品会社で使われる危険もありません。
果たしてそんな契約は可能なのでしょうか?

そういう時はやはり専門家に聞くのが早いです。顧問弁護士に相談しました。
かなり調べてくださったようですが、そうした事例や文献は見つからなかったそうです。
しかし「それを禁じる法律はなく、可能だ」ということでした。

「著作権を買い取った企業がどこかと合併したり、どこかに吸収されたりしても、この条件は引き継がれる」と、考えられるらしいです。

しかし、その企業が破産した場合はどうなるでしょう?
顧問弁護士によれば、「破産管財人は当該条件に抵触しない限りで売却を試みることになるだろう」ということです。
どこの企業が買い取るかはコントロールできません。
この契約では完全ではありませんね。

万が一のケースではありますが、第三者に渡る可能性はゼロとは言えないようです。
破産した場合に備えてどんな契約にすればいいのか、引き続き考えていきたいと思います。

やはり作家性の高いイラストレーターなら、著作権は譲渡しないほうが安心だと思います。
少なくとも、安い金額で売るものではないのです。


文:イラストレーターズ通信主宰 森流一郎

※この文の著作権は森流一郎にあります。著作権法上の例外を省き、無断使用を禁じます。
※もっと著作権に関して学びたい方は、日本最大のイラストレーター団体「イラストレーターズ通信」にご入会下さい。掲示板で様々な知識や情報が交わされています。今仕事をしているプロイラストレーターの実践に基づいた生の声を聞けます。イラストレーターとして仕事をする上でのどんな質問や相談もできます。



2018年5月25日金曜日

イラスト用語偽典「け」の巻


筆の先についているもの。

経営者
フリーランス・イラストレーターの別名。

景気さえ良くなれば……
言い訳として使われがちな言葉。

蛍光色
一般的なカラー印刷ではでないのだけど、つい使いたくなる色の名称。

迎合
時代に迎合しない生き方はかっこいい。しかし迎合するのも一つの手だ。

警告
「あなたがSNSで使用しているイラストレーションの著作権は、私にあります。許諾なしに使用することは、著作権法に抵触しております。3日以内に削除していただけない場合は……」

掲載号
「お忙しいところ恐れ入ります。実は、掲載号がまだ送られてこないのですが……」

経済観念
イラストレーターにも必要である。

掲示板
イラストレーターズ通信には、会員同士の交流のための掲示板がある。

形式
EPS形式。PDF形式。JPEG形式……

芸術
いい作品だけど使いにくいイラストレーションに対して使われがちな言葉。「君のイラストレーション、とてもいいね。うん、好きだよ。でも、これって……芸術だよね」褒めているのかどうか、よくはわからない。

継続
力となるもの。

軽率
力とはならないもの。

携帯電話
私がイラストレーターになった頃は、まだ誰も持っていなかった。今や必需品だ。

経費
携帯電話、インターネット、パソコン、ソフト、スキャナ、プリンター、資料、画材……

系譜
鳥獣戯画→浮世絵→挿絵→イラストレーション

敬服
灘本唯人。

芸名
森流一郎。本名は別にある。

契約
大変だけど、ちゃんとしないと後でもっと大変な目にあう可能性のあるもの。

経理
面倒だけど、ちゃんとしないと後でもっと面倒になる可能性のあるもの。

ケータリング
オープニングパーティ等で便利なもの。

ゲーム
イラストレーターの仕事が広がる、比較的新しい媒体。

激怒
「あ、私のイラストレーションが、知らないWebサイトで勝手に使われている」

激突
「勝手に使った企業に、使用料を請求するぞ!」

撃破
「やったー。賠償金を勝ち取った!!」

激憤
「ああ! また私のイラストレーションが勝手に使われている!!!」

下克上
コンペで、大御所を押しのけて選ばれること。

消しゴム
1)鉛筆の下描きを消すための道具。
2)版画の素材となるもの。

桁違い
生頼範義。

けちょんけちょん
「森さんの絵は学生っぽいんだよね。どれも同じような絵だし。おとなしすぎて、何かインパクトに欠ける印象だなあ……」昔売り込みに行っていた頃は、いろんなことを言われた。

月給
フリーランスのイラストレーターにはない。

決心
「よーし、イラストレーターになるぞ」と決めたのは、25歳の時。

険しい
イラストレーターへの道は険しい。イラストレーターになってからの道はもっと険しい。

限界だ
徹夜続きで、忙しすぎるイラストレーターが、時として発する言葉。「もう3日間寝ていない。限界だ……」

元気だ
イラストレーターが、限界を超えた時に唱える呪文「俺はまだ元気だ。まだまだ元気だ。何がなんでも元気だぞ」

健康
仕事が増えると、失われがちなもの。

健在
宇野亜喜良。



作:森 流一郎

※『年鑑イラストレーターズ通信2018』に掲載されたものに加筆修正を加えて再掲載しました。年鑑のバックナンバーに掲載された「あ」の巻から「か」の巻も、順次このBlogに載せていきます。

※この文の著作権は森流一郎にあります。著作権法上の例外を省き、無断使用を禁じます。

2018年5月21日月曜日

著作権関連の本です。



団体の掲示板では、著作権に関する書き込みも多いです。
「一方的に著作権譲渡の契約書が送られてきた」
「著作者人格権は行使しないと契約書に書かれていたけど、、、」
「既存のキャラクターを描いた場合の著作権は、誰のもの?」

そんな質問や相談の一つ一つに、丁寧に回答しています。
回答するためにも、いろんな本を読んで勉強しています。
そんなわけで、著作権関連の本が増えてきました。

手に負えない問題もありますが、そんな時は顧問弁護士が力になってくれます。

イラストレーターズ通信は、著作権に力を入れて活動しています。
いずれ、このブログにて、プロフェッショナル・イラストレーターのための著作権講座も始めたいと思っています。

2018年5月2日水曜日

『年鑑イラストレーターズ通信2018』の無料配布は停止します

『年鑑イラストレーターズ通信2018』の在庫がなくなりました。
2018年5月2日12時30分までにご希望の電子メールを受け取った方までで、無料発送の受付は終了します。
たくさんのご依頼ありがとうございました。

無料発送を希望するメールを出したにもかかわらず年鑑が届かない場合は、お問い合わせ願います。
お問い合わせ先:jimukyoku@illustrators.jp