2018年8月30日木曜日

「お仕事確認書」をアップデートしました。

「お仕事確認書」とは?
イラストレーターがイラストレーションのお仕事を受けた際に、発注者との間で交わす覚え書きです。
思い違いや不手際、そして思いがけないトラブルを防ぐ効果が期待できます。(もちろん、100%防げるわけではありませんが)



○改善した点
大きな変更点は、「競合他社での仕事を禁じるか」という項目の追加です。
他にも、いくつか細かな修正を加えています。

○ダウンロード
お仕事確認書(PDF形式): 
https://www.dropbox.com/s/aapvof6jx61xnsw/oshigotokakuninnsyo.pdf?dl=0



お仕事を受ける際に、ご利用ください。
お仕事を受ける際に確認しておくべきことが、ほとんど網羅されています。 
「イラストレーターズ通信」会員はもちろん、すべてのイラストレーターに使用を推奨しています。
ぜひご利用ください。


○ 使い方
最初の打ち合わせ時に、プリントした「お仕事確認書」に双方で必要事項を記入し、署名しましょう。 (修正できないボールペンで書きましょう)
必ず、イラストレーションを描く作業が始まる前に交わします。 

まずは、署名欄以外の項目(仕事の条件、サイズ、締切日、振込口座等)を埋めましょう。 
不要な項目は斜線を引いておきます。 
署名の終わった後に勝手な追加の書き込みができないよう、不要な欄には斜線を入れておくことが大事です。  
例えば、雑誌のカットや書籍のカバーであれば、「発行部数」や「使用地域」は不要です。 
Webの仕事であれば、「発行部数」や「使用地域」「色(4c、2c、1c)」は不要です。 
「クライアントの名称、住所、電話、担当者」というのは、大元のクライアントからではなく、広告代理店、イラストレーションエージェンシー、デザイナー、編集プロダクションなどを通して仕事の依頼が来た場合に書いていただく欄です。 大元のクライアントから直接依頼があった場合は、不要です。 
「作品形式と納品方法」には、忘れずに納品方法も記入しましょう。
原画であれば、「宅急便」「発注者がイラストレーターのアトリエに取りに来る」などが考えられます。
データであれば、「電子メールに添付 」「サーバからのダウンロード」「宅ファイル便」などと書き込みます。 
電子メールに添付する場合は、発注者が受信可能な電子メール最大容量を確認しておきましょう。
印税やロイヤリティが発生する場合は、「特記事項」に記入しておきます。 
デザイン や文章など、イラストレーション以外の作業が入る場合も、「特記事項」に記入します。
「特記事項」がない場合は、斜線を引いておきましょう。 
署名欄を残して全ての項目に記入し終わったら、1枚コピーを取ります。そして、コピーしたものと原本両方に、発注者とイラストレーター双方が署名を入れます。
コピーに署名したものは、発注者に渡して保管をお願いしましょう。
原本に署名したものは、イラストレーター側で保管しましょう。 


○FAXでの代用
直接会えない場合は、FAXで代用してもいいでしょう。
まずイラストレーターは、この「お仕事確認書」にある項目について、発注者に質問します。(電話では聞き違いもあるので、電子メールがオススメです)  
発注者からのお返事をもとに、イラストレーターが「お仕事確認書」に手書きで記入します。 
署名欄だけ開けておきましょう。 
そして、FAXで発注者に送ります。 
発注者に署名を入れていただき、またFAXで返していただきましょう。 
内容を確認し、イラストレーターも署名を入れます。 
それから、再度FAXで発注者に送ります。 
こうして、双方で1枚ずつ、署名入りの「お仕事確認書」が保管可能になります。


○電子メールでの代用
FAXを所有していない場合は、電子メールで代用する方法も考えられます。
この方法については、次のページで説明しています。 
http://illustratorstsushin.blogspot.com/2018/08/blog-post_31.html

○著作権
「お仕事確認書」の著作権は放棄しています。 (あるのかどうかもわかりませんが)
ご自身で使いやすいようにアレンジしても構いません。 
ただし、あまり知識もなく自己流でアレンジすると、大事な項目が抜けてしまったり、間違った内容になる可能性もあります。 十分に注意してください。 
少しでも変更を加えた場合は、右上の「制作:イラストレーターズ通信https://illustrators.jp」という文字は削除してください。

○参考資料
「お仕事確認書」制作にあたっては、次の2つ、および「下請法」「著作権法」などを参考にさせていただきました。 
・雑誌『イラストレーション』(玄光社)168号102ぺーじに掲載されている「CHECK SHEET」。 
・文化庁の「誰でもできる著作権契約」 
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/keiyaku_intro/index.html

「イラストレーターズ通信」会員の皆さんの様々なアドバイス、ご意見も参考にして作りました。 
ご協力いただいた皆さんには、心からお礼申し上げます。





文:「イラストレーターズ通信(https://illustrators.jp)」主宰 森流一郎